| 第三の治定と4句目 投稿者:宗匠 投稿日:2025/12/17(Wed) 08:47 No.8312 | |
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 | □講評
(発句) 秋愁や踏めばつぶやく貝の殻 宇咲冬男 (脇) 波裏返る金風の浜 影法師
第三に次の6句が付きました。
1.マネキンの指す先の雲茜にて 影法師 2.こだわりの古民家喫茶にぎわいて たま 3.五千両漆喰蔵に隠されて たま 4.窓を開け二両電車で手を振りて たま 5.多言語の声スクランブルに 達三 6.保育園児の笑顔過ぎ行き 達三
1.は場所を浜辺から都会に移し、ウインドウの中のマネキンの姿を詠んでいます。治定候補。2.も場所を町に移し、ちょっと凝った古民家風の喫茶店の賑わいを詠みました。治定候補。3.はドラマ仕立ての句で捨てがたい句ではありますが、オモテとしては、いささか踏み込み過ぎた感があります。4.は場を田舎の電車に乗っている景に転じていて良いです。治定候補。5.は都会に転じてインバウンドで賑う交差点を詠みました。治定候補。6.は幼い子供を出しましたが、今一つパンチには欠けます。
□治定 今回は前句の戸外の浜から都会のちょっと凝った喫茶店の室内に転じた2.のたまさんの句を治定とします。
□4句目のヒント 次の4句目は起承転結の4面の内の起の最後の句であり、冬の短句で詠んでいただきます。次が雪の座で冬の雪が出ますので、雪が出しやすいような、かつ障らない句にしてください。
□次回の締切 年明け1月3日(土)の頃とします。
十八韻順候式雪月花「秋愁や」の巻 2025年11月2日起首
(発句) 秋愁や踏めばつぶやく貝の殻 宇咲冬男 (脇) 波裏返る金風の浜 影法師 (第三) こだわりの古民家喫茶にぎわいて たま
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